当社グループでは、創業来「利他」の精神を軸とするフィロソフィ経営を実践しています。

「利他」の精神とは、思いやりの心、誰かの役に立ちたいという純粋な心です。多くの人を笑顔にしたい、地球上の人類や動植物の繁栄に寄与したい、その思いが事業思想の根幹です。そして損得ではなく、善悪を判断基準に “正しさ” と “思いやり” をもち、“他者の喜びが自分の喜び” という価値観を共有しながら、お客様に寄り添うことを大切にしています。

2022年3月にこの理念をベースにした、「サステナビリティ・ビジョン」「3つの重要課題」を制定いたしました。

事業を通じて解決する
重要課題

当社グループの中核事業は、都心の中小型オフィスビルのバリューアップ。スクラップアンドビルドではなく、限りある資源を有効に活用しながら、時代に合わせて、新たな価値を付加したビルに生まれ変わらせるビジネスモデルです。このビジネスモデルは、廃棄物や温室効果ガス排出を大幅に抑え、ビルのライフサイクルコストを削減することができます。また、バリューアップ後のビルを管理させていただくことを通じて、築年数が長く経過したビルでも高い資産価値の維持をサポートしています。

さらに、オフィスビルをバリューアップすることで、そのビルだけでなく、周辺の街の賑わいや活気を取り戻すことを目指しています。この考えは、ホテル・観光事業においても同様で、当社のグループホテルが建つことで、地域の雇用が増えたりホテルを介した交流人口が増えたりと、コミュニティの活性化や地域経済の成長にも寄与することを目指しています。その一つが、2017年より取り組んでいる佐渡島における「しま夢プロジェクト」です。本プロジェクトにおいては、すでに150名を越える雇用を創出し、その活動は年々拡大を続けています。

そして、「人財育成」においては、創業来、人財の育成こそ、企業発展の大本、社会貢献に繋がる第一歩と位置づけて取り組んでいる「サンフロンティア・フィロソフィ」をベースとした各種研修プログラムがあり、当社グループ最大の特徴です。全従業員を守り物心両面の幸福を実現することを経営の一丁目一番地に、従業員の「働きがい」「創造性」「成長機会」のある職場づくりを推進しています。

中期経営計画の達成と
その先の未来へ

当社グループでは現在、“人が集まり、心を通わせ、社会の発展と人々の幸せを創出していく場を世の中に提供する”という基本方針のもと、2025年3月期を最終年度とする中期経営計画を遂行しております。

グローバル化した社会の中で、パンデミックや紛争がもたらす影響は全世界規模となる現代。この先もどのような予期せぬ事態が起きようとも、「利他」というぶれない軸は、調和に満ちた世界、持続可能な社会の実現に大きな影響力を発揮すると考えています。私たちは、この軸をベースに中期経営計画の達成と、その先の未来に向けて、サステナビリティ経営を推進してまいります。

2022年10月1日
サンフロンティア不動産株式会社
代表取締役社長　齋藤 清一