実情と課題

既存ビルをどのように活用していくのか

現在、街に溢れているビルは大規模ビルと中小規模のビルに大別されます。棟数では中小規模のビルが約9割を占め、その内、築20年以上経過しているビルが約8割を占めています。バブル時代に建築されたビル等は銀行融資の返済でビル経営が行き詰まり、ビルの競争力を保つ投資や適切な管理が施されないケースも多くあります。

再開発や新築だけでなく、このような既存ビルをどのように活用していくのか、社会的に大きな課題となっています。

出典:「東京23区オフィスピラミッド2022(棟数ベース)」(ザイマックス不動産総合研究所)を基に当社作成

社会ニーズを適えた最適用途への再生を推進

当社の本業は「不動産再生」

単純なスクラップ&ビルドではなく地球環境に配慮し、既存の建物を活かした上でビルを再生する事業を行なっています。老朽化し、テナントから選ばれなくなった建物を「リノベーション」や「コンバージョン」することで、再びテナントに選ばれるビルへと生まれ変わらせる事業を展開しています。

〔1〕不動産を通じた社会貢献、一棟認可保育所プロジェクト

近年、マンション開発が進む日本橋エリアで、オフィスビルを許認可保育園に用途変更するプロジェクトに挑戦。保育園にコンバージョンしたことで、微力ながら女性の社会復帰支援と待機児童減少という社会貢献の一助に繋がりました。

エントランス(バリアフリー化)

保育室

〔2〕産官学が連携、地域の人々が集う憩いの水辺空間を創出

港区芝浦に所在する築40年の建物をオフィス、飲食店等の複合施設として再生。耐震補強工事とリノベーションを施し、1階には飲食店舗を誘致することで建物の魅力を創出。また産官学で連携し、既存物件で初めて運河側遊歩道と接続し、人と水辺を繋げ、地域に憩いの水辺空間を創造しました。

ビル正面エントランス(公道側)

ビル裏面(運河側)

〔3〕減築という新たな再生手法で街と共生するビルへ

1階に地域で人気の洋菓子店が入っていましたが、元々駐車場を廃して入居していたことで容積率が超過。区と協議を重ね、洋菓子店を残しつつ、9階の床を解体するという減築工事を実施。ビルの遵法性を保ちつつ、街と共生するビルを作りあげました。

1階店舗外観

エントランス

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